この記事では「ダブルスタンダード」、「矛盾」について扱います。
まず最初に言葉の意味を調べます。
なるほど。こういう意味ですね。
ダブルスタンダード【double standard】
対象によって適用する基準を変えること。二重基準。二重標準。
コトバンク 大辞林 第三版の解説
( 名 ) スル
①
矛ほこと盾たて。ぼうじゅん。
②
つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと。撞着どうちやく。 「論旨の-をつく」 「前後-した意見」 〔昔、楚その国に矛と盾を売る者がおり、この矛はどんな盾をも貫き、この盾はどんな矛も通さないと言ったところ、それを聞いた人にその矛でその盾を突いてみよと言われ困ったという「韓非子難一」の故事から〕
③
〘論〙 〔contradiction〕
㋐
論理学で、二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり、一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また、そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。
㋑
弁証法で、相互に排除し対立しあいながら連関しあう二契機の間の関係。
④
武器をとって戦うこと。敵対すること。 「 -ニ及ブ/日葡」
コトバンク 矛盾 大辞林第三版の解説
特定非営利活動法人きつおんサポートネットワークの代表理事でもある横井秀明言語聴覚士。
横井秀明言語聴覚士は5月24日にフェイスブックページにこのような投稿をしています。「いしゃまち」(株式会社メディウィル(Mediwill Co.,Ltd.)が運営)という医師監修の情報発信サイトです。
いしゃまちというサイトで「吃音について誤情報」が掲載されていました。「子供の吃音の代表的な症状は?言葉が詰まってしまう3つの原因とは」という記事でした。これについては確かに誤情報でしたので指摘することは問題ありません。
そしてその部分を横井秀明言語聴覚士が指摘し、該当するwebページを消去させたという事案です。
Facebookページでは
弊会としては、検索順位の上位にあり、医療業界の最高権威である医師の肩書を持つ方の監修まで備えている記事で、このような内容が掲載されてしまうことに、小さくない衝撃を感じています。今後とも、継続してモニタリングしていきたいと思います。吃⾳のある⾔語聴覚⼠ヨコイヒデアキのブログでは
代表理事 横井秀明(言語聴覚士)
これは、全て原⽂のままです。科学的に正しいと⽴証されていないことをさも事実かのように断定し、また既に否定された診断起因説(また詳しく説明します)を彷彿とさせる考えを堂々と述べています。しかも、何とこの記事には医師の監修が付されていたのです︕愕然としました。
抗議により公開停⽌。しかし…
僕は、⾃分が代表を務めるNPO法⼈きつおんサポートネットワークを通して、この内容について抗議しました。その後、「いしゃまち」の運営会社は吃⾳の記事の公開を停⽌しました。結果としては誤った情報が流布されることを阻⽌することができたのですが、私の内⼼は複雑でした。未だに、 デマ同然の情報がネット上にはあふれている…。こんな状況は、とても容認できるものではありません。
専⾨職である⾔語聴覚⼠として、何よりも⼀⼈の「吃⾳のある⼈」として。
だから、吃⾳のある⾔語聴覚⼠がブログを始める。
そのため、吃⾳に対する誤解を払拭し、現時点において正しいとされる情報を発信するために、ブログを開設することにしました。
また、それだけでなく、 吃⾳のある私が敢えて「話す仕事」である⾔語聴覚⼠となり、⽇々⽣活している様⼦についても、いわば「吃⾳のある⼈のサバイバル術」として公開していきたいと思っています。横井秀明(⾔語聴覚⼠)
という書き込みで締めくくられています。
どちらも吃音について誤った情報を掲載した「いしゃまち」というサイト・コンテンツに対して横井秀明言語聴覚士のとても強い敵愾心を感じます。
【この内容について抗議しました。その後、「いしゃまち」の運営会社は吃⾳の記事の公開を停⽌しました。結果としては誤った情報が流布されることを阻⽌することができたのですが、私の内⼼は複雑でした。未だに、 デマ同然の情報がネット上にはあふれている…。こんな状況は、とても容認できるものではありません。】と述べています。
それでは本題です。
それでは横井秀明言語聴覚士が公開要望書で発言した内容についてはどう受け止めているのでしょうか?これにより傷ついている発達障害児者やその家族や関係者が存在します。「いしゃまち」というサイトには誤情報だと指摘し今後も継続してモニタリングします宣言をするのに、なぜ横井秀明言語聴覚士は自身の公開要望書の内容・発言について何もしないのでしょうか?本当に疑問なことです。いしゃまちの運営会社も吃音記事を監修した医師も「???」と思うのではないでしょうか?愕然とするのではないでしょうか?
今回、横井秀明言語聴覚士は日本自閉症協会掲示板でも話題のように「⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害で⾒られるような内的・⼼理的問題が存在している」と言いました。そして吃音には内的・心理的問題が存在していない。それが存在していると誤解されたら困る。吃音啓発にとって妨げ、マイナスになると全国言友会連絡協議会宛に公開要望書を送付するという行動にでたことです。
日本自閉症協会掲示板では、横井秀明言語聴覚士の指摘について、当事者や家族、会員達と思われる人たちが差別された、悲しい、悔しいなどの感情を訴え書き込みしています。横井秀明言語聴覚士に発言の撤回と謝罪をもとめるという声もありました。
https://yokoihideaki.blogspot.jp/2017/09/blog-post_25.html
横井秀明言語聴覚士がブログで発言した内容(1.吃⾳をどう捉えるのか、⾒解を⽰して下さい。の部分)
1.吃⾳をどう捉えるのか、⾒解を⽰して下さい。
発達障害と⾔った場合、⼀般的には⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害と捉えられています。そのため、吃⾳に⾒られる⾮流暢な発話の背景には⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害で⾒られるような内的・⼼理的問題が存在していると⾔う誤解を招き、吃⾳に関する啓発を推進するための妨げとなる可能性があります。そのため、JDDネットに加盟することで、全⾔連が今後は「吃⾳は発達障害である」と⾔う⽴場を明確にし、それ以外の可能性を実質的に否定するならば、全⾔連として吃⾳をどのように定義するかについて⾒解を⽰した上で検討を進めて下さい。
この項⽬では、2つの懸念が反映されています。
啓発推進にとってマイナス。
―――特定非営利活動法人きつおんサポートネットワークの代表理事でもある横井秀明言語聴覚士が指摘し、いしゃまちというサイトの誤情報を消去させましたと宣言しているFacebookの投稿
https://www.facebook.com/kitsuon.or.jp/
Googleなどで「吃音」で検索すると上位に表示される「いしゃまち」というサイトの吃音に関する記事には、誤解を招く内容や表現が多く見られます。そのため、弊会はその旨を指摘するための問い合わせを行ないました。
①吃音を真似をすると感染るというようなことは立証されていません。「いしゃまち」のサイトには、明確に「周囲に吃音の方がいると、その方の話し方を真似することで吃音を生じます」との記載がありますが、何らの参考文献も掲載されていません。根拠のない主張を、一般的に「デマ」と呼びます。
②チックと随伴症状は異なる現象です。「いしゃまち」のサイトでは、随伴症状を“いわゆる「チック」と呼ばれる不随意運動”と表現し、両者を同じ現象であると捉えていますが、随伴運動とは、吃音を隠すために意図的に行なわれる「工夫」で、「解除反応」のひとつに位置づけられています。
③吃音を意識させると悪化するというのは、既に否定されている考え方です。「いしゃまち」のサイトでは、「吃音は自分で意識するほど、そして周囲から指摘されるほど治りにくくなる」、(吃音には)「基本的には何もする必要はありません」として、時代遅れの診断起因説を掲載しています。
弊会としては、検索順位の上位にあり、医療業界の最高権威である医師の肩書を持つ方の監修まで備えている記事で、このような内容が掲載されてしまうことに、小さくない衝撃を感じています。今後とも、継続してモニタリングしていきたいと思います。
代表理事 横井秀明(言語聴覚士)
https://www.ishamachi.com/?p=23169
―――特定非営利活動法人きつおんサポートネットワークの代表理事でもある横井秀明言語聴覚士が指摘し、いしゃまちというサイトの誤情報を消去させましたと宣言している
吃⾳のある⾔語聴覚⼠ヨコイヒデアキのブログより http://kitsuon0529.blog.jp/archives/2271943.html
吃⾳
はじめまして。ヨコイです。
スムーズに話せない障害である「吃⾳」を持ちながら、名古屋で⾔語聴覚⼠をしています。
本⽇から、ブログを始めることにしました。
ブログを始める理由は⾊々あるのですが、最⼤のきっかけとして、「いしゃまち」という医療情報のキュレーションサイトについての出来事があります。今回は、そのことを話そうと思います。
いしゃまちに掲載されていた「デマ情報」
「いしゃまち」の記事は「吃⾳」で検索すると2番⽬にヒットしていました。つまり、「吃⾳って何だろう︖」と思って調べようとした⼈の多くが⽬にすることになるわけです。しかし、その内容は誤解に満ちたものでした。
・「周囲に吃⾳の⽅がいると、その⽅の話し⽅を真似することで吃⾳を⽣じま
す」
・「吃⾳は⾃分で意識するほど、そして周囲から指摘されるほど治りにくくな
る」
・(吃⾳には)「基本的には何もする必要はありません」
出典 https://www.ishamachi.com/?p=23169(現在は⾒れません)。
これは、全て原⽂のままです。科学的に正しいと⽴証されていないことをさも事実かのように断定し、また既に否定された診断起因説(また詳しく説明します)を彷彿とさせる考えを堂々と述べています。しかも、何とこの記事には医師の監修が付されていたのです︕愕然としました。
抗議により公開停⽌。しかし…
僕は、⾃分が代表を務めるNPO法⼈きつおんサポートネットワークを通して、この内容について抗議しました。その後、「いしゃまち」の運営会社は吃⾳の記事の公開を停⽌しました。結果としては誤った情報が流布されることを阻⽌することができたのですが、私の内⼼は複雑でした。未だに、 デマ同然の情報がネット上にはあふれている…。こんな状況は、とても容認できるものではありません。
専⾨職である⾔語聴覚⼠として、何よりも⼀⼈の「吃⾳のある⼈」として。
だから、吃⾳のある⾔語聴覚⼠がブログを始める。
そのため、吃⾳に対する誤解を払拭し、現時点において正しいとされる情報を発信するために、ブログを開設することにしました。
また、それだけでなく、 吃⾳のある私が敢えて「話す仕事」である⾔語聴覚⼠となり、⽇々⽣活している様⼦についても、いわば「吃⾳のある⼈のサバイバル術」として公開していきたいと思っています。横井秀明(⾔語聴覚⼠)