2017年9月29日金曜日

発達障害ごとの困り事は「特性・特徴」であり 内的・⼼理的問題があるわけではない

横井秀明言語聴覚士がインターネット上に公開した公開要望書において吃音以外の発達障害児者に対してこのような発言ありました。

日本自閉症協会の掲示板でも横井秀明言語聴覚士の発言を見て差別されたと、悲しさを訴える書き込みがあります。
https://yokoihideaki.blogspot.jp/2017/09/blog-post_25.html

横井秀明言語聴覚士がブログで発言した内容(1.吃⾳をどう捉えるのか、⾒解を⽰して下さい。の部分)
1.吃⾳をどう捉えるのか、⾒解を⽰して下さい。
発達障害と⾔った場合、⼀般的には⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害と捉えられています。そのため、吃⾳に⾒られる⾮流暢な発話の背景には⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害で⾒られるような内的・⼼理的問題が存在していると⾔う誤解を招き、吃⾳に関する啓発を推進するための妨げとなる可能性があります。そのため、JDDネットに加盟することで、全⾔連が今後は「吃⾳は発達障害である」と⾔う⽴場を明確にし、それ以外の可能性を実質的に否定するならば、全⾔連として吃⾳をどのように定義するかについて⾒解を⽰した上で検討を進めて下さい。
この項⽬では、2つの懸念が反映されています。
啓発推進にとってマイナス。



発達障害児者は「内的心理的問題」を持っているのでしょうか?
これは完全に間違っています。
発達障害児者は「内的心理的問題」を持っていません。
吃音児者が「内的心理的問題を持っているように誤解を招き」という発言がなぜできるのか?疑問です。


さて、吃音も含めて発達障害児者をどう説明するか?
例えば政府広報オンラインの「発達障害ってなんだろう」では「特性・特徴」という言葉で説明があります。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/contents/hairyo.html

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発達障害って、なんだろう?
配慮する ~一人一人の特性を理解しよう~
発達障害があるといっても、障害の種類や程度によっても違いますし、年齢や性格などによっても、一人一人、現れ方は違います。生活の中で困難なこと、苦手なことも一人一人違います。そのため、一人一人の特徴に応じて配慮したり、支援したりしていくことが重要です。ここでは、家族や学校、職場など身近な場所で、発達障害のある人と接する方はもちろん、それ以外の方にも、発達障害がある人に対して配慮していただきたい、基本的なポイントをいくつかご紹介します。



国立障害者リハビリテーションセンター内の発達障害情報支援センターではトップページの「発達障害を理解する」という部分でこのように書かれています。
発達障害を理解する
発達障害の特性やよくある誤解など、みなさんにわかってほしいことをまとめました。 記事を読む


⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害、チック・トゥレット症候群、吃音、「特性・特徴」は色々ありますよという説明が内閣府政府広報オンラインや発達障害情報支援センターでは書かれているのです。「内的・心理的問題」とはどこにも書いていないことがわかりますね。


横井秀明言語聴覚士によると⾃閉症スペクトラム障害、注意⽋陥多動性障害、学習障害は内的心理的問題を持っている。だが、吃音児者はそれを持っていないといいます。しかも啓発推進にマイナスだとか。これは日本自閉症協会の会員、地方自閉症協会の会員も、それ以外の発達障害児者団体などの会員も激怒するでしょうね。不快な気持ち、悲しい気持ち、差別されたという気持ち、心が傷ついたでしょう。

―――厚生労働省、国立障害者リハビリテーションセンターの発達障害情報・支援センターのホームページを検索しても発達障害児者が「内的・心理的問題を持っている」という情報や記述は一切出てこない

国立障害者リハビリテーションセンターにある発達障害情報・支援センターのホームページ内を「内的・心理的問題」とキーワード検索をしてもヒットしません。
当たり前ですよね。そんなモノは存在しないのですから。

厚生労働省のホームページでも「内的・心理的問題」、「内的・心理的問題 発達障害」と検索をしても、まったくそのような情報は出てきません。






法務省の人権擁護局のホームページでも紹介されている。平成27年度 人権啓発資料法務大臣表彰優秀賞「発達障がいハンドブック」(鳥取県制作)
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/873682/allhandbook.pdf

こちらでも発達障害が「内的・心理的問題」という記述はありません。
確認できるのは「特性」という文字のみです。

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